塚田穂高編著 2017『徹底検証 日本の右傾化』筑摩選書。

 〔目次〕
 はじめに
第I部 壊れる社会――新自由主義、レイシズム、へイトスピーチ
 第1章 罪深く恥ずかしい「サロゲート」に沈み込む前に 斎藤貴男
 第2章 在日コリアンへのレイシズムとインターネット 高史明
 第3章 ヘイトスピーチ、極右政治家、日本会議――特報部の現場から 佐藤圭
第II部 政治と市民――右傾化はどこで起こっているのか
 第4章 排外主義とへイトスピーチ 樋口直人
 第5章 自民党の右傾化――その原因を分析する 中北浩爾
 第6章 有権者の「右傾化」を検証する 竹中佳彦
第III部 国家と教育――強まる統制、侵蝕される個人
 第7章 〈震災後〉の日本におけるネオナショナリズム マーク・R・マリンズ
 第8章 教育基本法「改定」とその後 大内裕和
 第9章 国に都合のいい子、親、教師をつくる教育政策 杉原里美
第IV部 家族と女性――上からの押し付け、連動する草の根
 第10章 重要条文・憲法二四条はなぜ狙われるのか 清末愛砂
 第11章 結婚、家族をめぐる保守の動き 斉藤正美
 第12章 税制で誘導される「家族の絆」 堀内京子
第V部 言論と報道――自己賛美と憎悪の連鎖に向き合う
 第13章 「日本スゴイ」という国民の物語 早川タダノリ
 第14章 “歴史戦の決戦兵器"、「WGIP」論の現在 能川元一
 第15章 狙われ続ける「慰安婦報道」 北野隆一
 第16章 暴走する権力と言論の自由――シリーズ「時代の正体」の現場から 田崎基
第VI部 蠢動する宗教――見えにくい実態、問われる政治への関与
 第17章 神道政治連盟の目指すものとその歴史――戦後の国体論的な神道の流れ 島薗進
 第18章 創価学会・公明党の自民党「内棲」化 藤田庄市
 第19章 統一教会=勝共連合――その右派運動の歴史と現在 鈴木エイト
 第20章 幸福の科学=幸福実現党――その右傾化、保守運動との齟齬 藤倉善郎
 第21章 「宗教の右傾化」はどこにあるのか――現代日本「宗教」の類型的把握から 塚田穂高
 おわりに 塚田穂高
 あとがき
 「日本の右傾化」を考えるためのブックガイド
 「日本の右傾化」関連年表